川田自動車物語
今年も板金塗装の実践授業やりました!
小牧工業高校 自動車科3年生 板金授業
今年も小牧工業高校へ板金塗装授業へ行って来ました。 3班に分かれての授業。1班、2日間。計6日間。ご紹介させていただく授業は、1班初日(11月24日)と3班の2日目(1月26日)の様子です。
1班:11月24日・26日 2班:12月10日・15日 3班:1月21日・26日
1班・1日目:2010年11月24日「板金塗装という仕事内容について」
授業開始の挨拶から始まり、実習に入る前に写真を使って板金塗装以外にも、福祉車両への改造等をしているという仕事の説明。
直す意味について
そして、実際に車のボンネットを開け、クラシュビートの説明です。車の板金は、凹んだ個所を直すのが仕事ではない!車内にいる人が安心で安全で過ごせるよう直すのが仕事。直す事の意味について説明しました。
真剣に聞き入る生徒たち、ここで、工場長が生徒達にボンネットを覗かせると、 「プーッ!!」 クラクションを鳴らし、みんな驚き!! 初めて生徒達から笑顔が出ました。
いよいよ実習
さて、ここから実習に入ります。それぞれがマスクをし、準備完了!! 最初に工場長がお手本。見て、触って、作業の順番や感覚を覚えます。 真剣に見つめ、工場長の手つきや、出来栄えに「すげぇ〜」「すげぇ〜」と言っていました。
ボディに凹みを
板金塗装をするのには、車を凹ませないといけないので、金槌を使ってそれぞれ好きな場所に凹みを作り、 作業開始!!
ベルトサンダーやスタットでの引き出し。 慣れない道具や作業に戸惑いながらも、真剣に取り組んでいました。 全員分の道具がない為、終わったら次の人に回し、コツなどを説明してあげたり、お互い褒めあったりしていました。
パテ研ぎ。 これは、なかなか難しそうでした。上手い子もいれば、失敗してやり直している子も。 全員がパテの粉まみれになりながら、真剣な顔つき。 うまく出来た時の笑顔が忘れられません。
学生に刺激され工場長の松川も真剣になります。
1班1日目は、ここで終了。
3班・2日目:2011年1月26日「塗装」
いよいよ塗装です。 ガンの使い方を説明。 「ガンに集中をするのではなく、実際に塗装する場所を見る事が大事!!」 という事で、マスキングシートに丸を書き、そこに塗装をする練習。
みんな、なかなかの腕の良さでした!! 練習後、マスキングをし、まずはサフェーサー。
実際にやる前に、マスキングシートで練習をしてから本番!! だけど、なかなか本番に行けず・・・緊張とうまく出来るのかという不安。 周りの子も、工場長も「大丈夫!!大丈夫!!」というけど、 やっぱり不安で何度も何度も練習して、意を決したかのように本番。 塗り終えた時の笑顔は、すごく輝いてました。
サフェーサーの後は、いよいよ最終の上塗り。 サフェーサーの時よりは、少し慣れたのか練習回数も少なく塗っていました。 上手く塗れた子もいれば、少し垂れてしまって失敗した子も・・・
失敗をした子は、本当に悔しがっていて、写真を撮ろうとしたら「撮らないでぇ〜!!」と・・・ でも、「やっぱり、来年の子の為に、失敗作を撮っておいてください」と言って撮らしてくれました。
それぞれ、仕上がりを見せあい、褒めあい、あっという間に終了時間。 これで、2日間の板金授業は終了です。
板金授業を終えて
最後に、卒業をして社会に出て行った時、辛い事やストレスがたまったりする事があると思うが、楽しく仕事をしていく為、仕事の喜びを大きくするにはなど、工場長から話をして終わりました。
腕のいい子は、これ以上に腕を磨き、失敗をした子は、失敗をバネに伸びていって欲しいです。 何事にも諦めない気持ちや、積極的になんでもやってみる。 忘れかけていた事を生徒達を見ていて思い出しました。 これから社会に出て、いろいろな事があるだろうと思うけど、今の純粋な気持ちを忘れずにいて欲しいと思います。
授業が終わって片づけをしていたら、生徒の一人がやってきて、「もう今日で最後って寂しいよぉ〜」と言ってくれました。 すごく嬉しかったです。
(筆:水野美也子)