川田自動車物語
修行!整備士への道はほど遠い!?
■ 「新入社員が工場の壁を塗りました!」
工場の壁は、古い塗装が剥がれていて、ぱっとみ!暗く感じます。 その壁を新入社員に塗装していただきました。 まずは、剥がれている古い塗装をきれいにはがします。 はがしたら、下地の塗料を塗り、次に上塗りをして完成です。 ざっと10日ほどかかりました。
整備士希望の彼は、きっと何度も自問自答したことでしょう。
「何でこんなことしているんだろう。」
「早く車の整備をしたい。」
当社では、新入社員がリフトを塗装したり、床を塗ったりするのが伝統となっております。
入った直ぐの見習い期間中は、整備技術を学ぶことよりも、感覚を共有することに時間を割きます。 整備士は、お客さまが感じた異常を素早く理解し故障原因を探し出す必要があります。
カー用品を取り付けたり消耗品を交換したりする場合は違いますが、車は故障する前に様々な信号を発し運転手に知らせます。音であったり振動であったり匂いであったりします。これは、お客さまによって感じ方が大きく違います。お客様が体で感じた「ちょっとしたこと」を引き出すことで故障原因を探し出すのに役立ちます。
また、車に求めていることも一人ひとり違います。お客さまの思いに合わせてサービスを提案することは大切なことです。ですから整備士には、「目にも数字にも表すことが難しい」この感覚を磨きスタッフ同士が共有することがとても重要です。
そんな訳で、入ったばかりのスタッフは、車を洗ったり、工具を綺麗にしたり、リフトを塗装したりしながら感覚を共有します。そのあいまに先輩の仕事を見て盗んだり、簡単な整備を教えてもらったりして技術を学びます。
「彼もみんなと同じように、自身の成長を楽しんでほしいな。」