自動車用語集 | わ

わ行

ワイドレシオ

クロースレシオと対比して使われる用語で、トランスミッションのギヤ比が各段ごとに比較的離れていること。

ワイパー

ウィンドシールドをはじめとして、リヤウインド、サイドウインド、サイドミラー、ヘッドランプなどに付着した雨水、雪、虫や泥などの異物や前車の飛洙などを拭きとる装置の総称。単にワイパーといえば、ウインドシールドワイパーを指すのが普通。

ワイパーアーム

ワイパーブレードを動かす腕のこと。ウインドシールドには複雑な形の曲面ガラスが使用されており、拭き残りの内容に作動させるため、その形や取り付け角度に慎重な検討が行われる。

ワイパー圧可変システム

ワイパー高速浮き上がりを防ぐためワイパーの押圧を車速に合わせて変えるシステム。

ワイパー高速浮き上がり

高速走行時にワイパーが風圧によって浮き上がる現象。高性能車ではワイパーの押圧を上げたり、ワイパーにフィンを付けて風圧で押さえるなどしてこれを防いでいる。

ワイパーびびり

ワイパーブレードがウインドシールドを拭いた後に縞状の拭き残りが出来、視界を妨げられる現象。ルーフのワックスなど水に溶けにくいものがウインドシールドの表面に付着しているときに発生することがあり、水の量が少なく前車の飛洙などで汚れがひどいときなどに起こりやすい。ほとんどの場合ウォッシャー液で解消するが、ブレードとガラスの清掃が必要なこともある。

ワイパー払拭率

ワイパーが払拭する面積をウインドシールドの全面積に対する比率であらわしたもの。

ワイパーブレード

ガラス面と接して水滴や汚れを拭くもの。ゴムの部分をラバーエレメントと呼ぶ。エレメントの刃の部分は長期間使うと摩耗し、払拭機能が低下するので交換が必要である。

ワイヤーウーブンガスケット

シリンダーヘッドガスケットの一種でスチールベストガスケットと同様圧縮材にアスベストとゴムを用い、芯金に金網を用いた構造。

ワイヤースポークホイール

リムとハブを36本の針金で結んで作られたホイール。かつては乗用車用としても使われたが、現在では軽量で安価なことからビジネスバイクや、衝撃吸収性があることからオフロードバイクに使われるだけになった。真円度を正確に出すには組み立てに熟練が必要で、長期間使うと狂いやすいのが難点。

ワイヤリングハーネス

一般にワイヤーハーネスと呼ばれ、自動車の電気回路のうち、高圧回路と始動回路以外の配線を束ね、自動車の組み立てラインで組みつけが簡単にできるようにまとめたもの。

ワインディングロード

カーブの連続した道路のこと。

ワインドアップ

車軸のたわみ。ホイールに急激な駆動力や制動力がかかった時に車軸に発生するねじれのこと。後車軸が平行リーフスプリング式サスペンションのFR車で、駆動時にアクスルシャフトにかかるトルクの反力によってリーフスプリングが曲がり、これがきっかけとなって起こる上下振動。

ワゴン

ステーションワゴン。セダンの車室を伸ばして荷物を多く積めるようにし、後ろにドアを設けた乗用車。

ワックスペレット型サーモスタット

ラジエターのサーモスタットの一種。ある種のワックスをカプセルの中に密封し、熱によってワックスが膨張するとバルブが開き、温度が下がると閉じるようにしたもの。

ワッシャー

座金。ボルト、ナット、小ねじなどの締めつけ面に取り付けられる環。リング型の平座金、ばねの働きを持つばね座金、リングの内側に歯をもった歯付き座金などがある。

ワットリンク式サスペンション

リンク式リジッドアクスルサスペンションの一種で、ファイブリンク式サスペンションのラテラルロッドをZ字形のワットリンク式にしたもの。リンクを2本に分割することにより位置決めがより正確になり、車軸の横方向への動きを少なく出来る特徴がある。FF車のアルファスッドの後輪では左右のアッパーリンクとロアリンクでワットリンクを構成し、左右の位置決めをラテラルロッドで行っている。

ワニス

透明な塗膜を作る塗料の総称。潤滑油に含まれる化合物の酸化によって出来た液状の生成物が重合あるいは縮合してオイルに溶けないような状態になったものをレンジといい、このレンジがエンジンの高温部分に付着して熱によって硬化したものをワニス、これに煤や摩耗粉、油分などが含まれたものをスラッジと呼ぶ。

割りピン

ボルトの軸に直角に穴をあけて二本足のピンを入れ、先を開いてボルトが抜けないようにするもの。

ワンウェイクラッチ

自動車の後輪のハブに付けられているクラッチのように、一方向にだけ回転力を伝え、逆方向には空転する仕組みのこと。自転車では二重になっているリングの内輪をのこぎりの歯のような形にし、ばねで押さえた爪が前進方向にだけ聞くような機構となっているが、自動車の部品として使われるものには爪の代わりにばねで押さえられた円筒形のローラーが働くローラータイプと、スプラグタイプとがある。スプラグタイプは内輪と外輪との間に空豆に似た断面形状のスプラグと呼ばれるカムを置き、一方向に回転するときにはスプラグが立って内輪と外輪をつなぎ、逆方向に回るときにはスプラグが寝て空転するようになっており、自動変速機に多く採用されている。

ワンダリング

クルマが直進中に主として路面勾配の影響を受けてふらついたり偏向する現象。アライメントの不適性やタイヤのユニフォミティ不良、ステアリング系の摩耗などによって発生することがある。

ワンピースホイール

リムとディスプレーが一体に作られたホイールのこと。

ワンボックス

車室を一つの箱に見立てて、エンジン、乗員、荷物が一つの車室内に収容されているクルマ。キャブオーバータイプのバンやワゴンがその代表的なもの。

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